糸魚川のヒスイ

こんにちは。

2回目は、糸魚川で採れるヒスイのお話です。

ヒスイ発見の経緯や採集のコツなどはいろいろな書物などで語られているのでここでは書きません。私自身がヒスイの採集を通じて感じたこと、考えたことを書いてみたいと思います。

一番感じるのは、ここ数年でめっきりヒスイが採れなくなったことです。

一昔前までは、海岸を数回往復すれば鮮やかな緑色や紫色が入った小石がひとつくらいは拾えていました。そのころは小さな石には値段などつかなかったです。

それが最近では、３ｃｍ以下のサイズでも5千円、１万円とかの値段がついて堂々と現地で売られています。よけいなお世話ですが、買う人いるの？と聞きたくなります。先日も３ｃｍくらいで少し紫の入った石が５万円で売られていました。

相場が上がったためでしょうか、地元の人が放出した石が売られているのを目にすることも多くなりました。最近の相場は同じサイズのブラックオパールの原石より高く感じるくらいです。これはあきらかに行き過ぎと思います。糸魚川のヒスイはあくまで観賞石のレベルであり、宝石ではありません。人気が上がるのはうれしいのですが、価格の上がり過ぎは感心しません。

写真は海から上がった透明感の高い上質な糸魚川ヒスイです。